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 弁護士の選び方

弁護士の選び方2014年03月12日

 多くの方にとって弁護士に仕事を依頼することは稀なことだと思います。
 また、身近で信頼できる相談できる弁護士がいるという方も多くないと思います。私自身、司法試験に合格するまで弁護士との接点はありませんでした。

 それでは、身近に弁護士がいない方が、もしもの時にどうやって弁護士を選べば良いか?あなたが弁護士が必要になった場合にどのように弁護士を選んだらいいのかポイントをお伝えします。
 当事務所を選んでいただきたいわけではなく、私自身への自戒もこめて。

1 金額の安い、高いだけで決められない
 まず、弁護士の仕事は商品のように一定の規格があるわけではありません。
 一部、任意整理・過払い金など人によった違いが生じにくいものもありますが、頼んだ弁護士によってやってもらえる内容・満足度は違います。
 金額が安いことも重要な判断材料になると思いますが、安いことだけを基準とすることはお勧めできません。逆に、金額が高いからといって信頼できる仕事をしてくれる保証もありません。
 現在は、弁護士費用の計算方法は、それぞれの弁護士が自由に定められるので、弁護士によって同じ仕事を依頼しても金額はそれぞれ異なることがあります。
 弁護士に仕事を依頼した場合の見積書を作成してもらい、その金額を確認したり、どのような態度で見積書の説明をするのか確認してみるといいでしょう。

2 話をよくきいてくれるか
 私は、依頼者様から、「前に相談した弁護士は全然話を聞いてくれなかった。」「勝手に進められたから弁護士を変えた」と打ち明けられることがありました。私には、実際の弁護士の対応がどうだったかはわかりませんが、依頼者様にそういった印象を持たれてしまう弁護士には何らかの問題があったのだと思います。
 弁護士に限らず、当たり前の話ではありますが、相談した際に言いたいことを理解してくれているか、話を聞いてもらえているかという感覚は大事にしてください。

3 素直に間違いを認められるか
 弁護士は、依頼者様からは専門家として信頼されていなければならないと思いますので、仕事の内容や説明に誤りがないに越したことはありません。しかし、弁護士も、依頼者様から聞いた話を間違って理解ししてしまったり、法的に誤った説明をしてしまうことがあります。
 そんなとき、すぐに「勘違いして○○と理解してました。」とか、「以前に説明させていただいた内容に誤りがありました。」と間違いを認めて訂正できる人であれば誠実な仕事をしてくれると期待できるかもしれません。

4 相性が合うか、信頼できるか
 あなたが、弁護士に依頼しようと考える際には、重要な権利や利益が侵害されていたり、侵害される恐れがあるような事態が発生していることでしょう。そんなときに、弁護士に対して信頼しきれない「もやもや」があっては、後々、そんな弁護士に任せてしまったことを後悔することになりかねません。
 疑問に思う点は質問し、弁護士に対する「もやもや」が解消できるか確認してみましょう。「もやもや」が解消できなければ、他の弁護士を探した方がいいかもしれません。
 弁護士といっても人柄も仕事の進め方も十人十色で、自信満々で安心させてくれる弁護士、謙虚に色々な危険性を指摘してくれる弁護士など色々います。いくら一般的に有能な弁護士でもあなたにとって『何か合わない』と感じる人であることもあります。相性が合うか、信頼できるかは、主観的であいまいな要素に見えますが、とても重要なことです。

5 途中で弁護士を変えることもできる
 一旦、ある弁護士を選んで依頼したとしても、その弁護士に対して不信感や、これ以上やっていけないと感じたときには、明確な理由がなくてもあなたはその弁護士を解任できます。弁護士に依頼したときは、あなたと弁護士との契約関係は、委任契約といってあなたからも、弁護士からも「仕事を辞めてください」「仕事を辞めます」と契約関係を解消できるものとなっていることが通常です。
 既に支払った着手金等の金銭を返してもらえるかどうかは契約の内容によるので積極的にお勧めできるものではありませんが、多少の出費はあったとしても、弁護士を変えると判断することで最終的に納得できる解決が得られることもあります。
 また、どうしても信頼できないときは弁護士を変えればいいと割り切って考えれば、前向きに考えられることがあるかもしれません。

 細かい点も含め、まだまだ判断材料はたくさんありますが、あなたが弁護士に依頼する必要が生じたときに、参考にしていただけたらと思います。

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